PEOPLE
わたしたちの「いま」と「これから」。
#理念に惹かれて就職
#たくさんのありがとう
#あなたらしくを大切に
駿河会での「わたし」
仕事をしている、というより「生活」をしている感覚が強いですね。おうちが2つある感じです。
とはいえ仕事をする場ですので、私が生きていくために必要なお金を稼ぐ場でもあります。 私の就職活動時期はコロナ禍で、実習や見学も厳しかった時期なのですが、そんな中、同じ 学部出身の先輩が「駿河会」を紹介してくれ、専門的に学んだ人が勧める施設であることがひとつ、もう一つは「あなたが自分らしくあること」を理念に掲げている点に惹かれて入 職を決めました。
駿河会が掲げる「あなた」とは「入居者さま」でもありますが「私」でもあります。入職し、理念の通り私も入居者さまも自分らしくあることを大切にされ、守られていると感じています。そんな環境だからこそ「もっとこうなりたい」「もっと良いサポートをしたい」と思い成長し、なりたい自分を実現していくことができる場所と感じています。
駿河会での「仕事」
入居者様の暮らしのサポートをさせていただいています。
お一人おひとりに合わせて、その方が出来ることはできるだけご自身でやっていただきます。お皿から取るのが難しい方には滑り止めの食器をご用意したり、お身体の状態により食 べこぼしが多くなりがちな方はタオルで汚れないようにしたり。出来ることをご自身で行う ことは、その能力を維持することにつながりますし、なによりその方の自尊心が満たされる と思っています。
晃の園に入居された皆さまが、出来るだけ「今までしてきた暮らし」が続けられるよう、毎日変わるコンディションに注視しながら「一番良いケア」を心がけています。
「仕事」のやりがい
入居者さま、スタッフ双方からの「ありがとう」の言葉が溢れていることです。
配膳したり椅子に移動するなどのサポートをすると、入居者さまからの「ありがとう」。
入居者さまが洗濯物を畳んでくれたり、服を着ていただく時に腕を伸ばしてこちらのサポートをしてくださったら、わたしから「ありがとう」。
「ありがとう」という言葉は、今までそんなに口から出てこない言葉でしたが、こちらで働 くようになってから、心から「ありがとう」と思う事が多くなり、今までよりたくさん「ありがとう」と言えるようになりました。とても温かい言葉なので、言う度聞く度、心が温かくなります。
これからの「駿河会」
私は最初、学校で学んだ事や描いていた理想と、実習での現実に差があり悩みました。
学校では「この場合はこうしましょう」と学びますが、実際にはその方にはその方法が合わないことがあります。晃の園では、その方法にその人を合わせようとするのではなくて、方 法を変えその人に合わせています。先輩に教えられながらサポートしていく中で、入居者さまから「ありがとう」という言葉をかけていただけ、自分が選んだ道を信じることができました。
私は今、まだ目の前にあるサポートに精一杯ですが、先輩のようにもっと合わせたサポートをして、かゆいところに手が届くような介護士になりたいと思っています。 そして、その先輩が私にしてくれたように実習生や後輩と関わり、介護・福祉の道へ進んだ人に「介護っていいな」と思ってもらえるよう、この仕事の魅力を伝えたいと思います。
自分を受け入れ、大切にすることだと思います。
他の人と、好きなものや嫌いなもの、外見、性格など比べたくなってしまう時はありますが、それがどうあれ自分は自分であり、その人はその人ですから、肯定も否定もなくそのま まを受け入れ大切にする。自分のことは自分が一番大切にして認めることが大事だと思っています。
以前、仲の良い友達から「真面目だよね」「まっすぐだよね」と言われたことがあります。 自分ではそう思ったことはなかったのですが、人から言われて「そうなんだ」と思いました。このように、自分が意識して行動していなくても、外から言われる「私」も私の「らしさ」の一環だと思うので、そういう面も大切にしていきたいと思っています。
2021年4月 山梨県立大学 人間福祉学部 福祉コミュニティ学科卒業後、介護職員として 社会福祉法人駿河会に入職。特別養護老人ホーム晃の園にて、介護職員として勤務。
ホタテが大好物。コストコのホタテは一人で一袋全て食べてしまうくらい。今はコロナ禍で 難しいけれど、車で遠出することも好きなので、普通車が欲しいです。
夜勤をしていたときのことです。 入居してまだ間もない方で、お家とは違う環境になった為やはり落ち着かないのか、おトイレが頻繁でした。何度もおトイレに行かれている間に明け方になり、帰宅願望が出て更に落ち着かない雰囲気になってしまいました。
夜勤中というのは、入居者さまがお布団でおやすみになられているか、歩くことが難しい方が、暗い中お一人でトイレなどに行こうとしていないかなど、日中とはすこし違う配慮が必要です。この日は、入居して間もないこの方のこともあり、ずっと気を張っていたため、いつもより疲れていたように思います。
しかし、その方から「帰るの?ありがとうね」と、帰る時にお礼を言われたその瞬間、その夜の緊張感や疲れが払拭された清々しい気持ちになりました。
言ってくださるタイミングが良すぎる!と思って笑ってしまいました。
インタビュー日 2022年1月