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#誰かの「身近な人」に
#ゼロからのスタート
#地域の「身近な人」に
駿河会に入職を決めた理由を
教えてください
元々、誰かをサポートしたり、支援する仕事に就きたいと思っていました。大学入学当初は、旅行者のサポートが出来る観光業に就職したいと考えていましたが、コロナ禍もありその進路が少し厳しくなりました。ただ、自分の「したい」は諦めたくなく、別の道を模索していた時、「介護・福祉」という仕事に出会いました。
学生時代に病院でアルバイトしていたこともあり、そうした方を身近に感じていたことや、サポートする自分の姿が想像出来ました。そこから色々な施設のお話を聞くうちに仕事内容に引き込まれ、この仕事がしたいと強く思うようになりました。
僕は介護関係の学部ではありませんので、ゼロからのスタートに不安を抱えていました。そんな自分でも働いていける場所を探してると、駿河会に出会いました。説明会に参加し、充実した研修システムや教育方針などを知り、ここなら安心して働き始めることが出来ると確信し、エントリーしました。
地域貢献事業について
教えてください
駿河会は、法人の活動として地域貢献事業があります。石川県能登半島地震が起こり、被災地の状況が毎日のようにテレビやSNSで流れてくる中、介護現場の方たちの声を耳にし、もし自分たちのところが被災したらどうなるのかと考えるようになりました。被災状況だけでなく、介護現場はどうなるのか、またその中で必要なケアとは何か、自分の目で見て、できることを知りたいと思いました。
そんな時、被災地支援に行かないかと誘っていただいたこともあり、地域貢献事業の一環として、地震で被害を受けたグループホームに支援に行きました。
現地には4日間滞在し、現地視察と介護施設支援を行いました。夜勤帯は夕食の支度や薬の準備、就寝ケアや排泄ケアを、日勤帯は自分が支援に入ったときには、他のボランティアの方もいて人数的に少し余裕があったので、気分転換になればとお散歩やレクリエーションを行いました。
日本は地震大国ですから、いつ同じような災害が起こるかわかりません。ここもいつか同じように被災する可能性があります。いつか被害にあうかもしれない状況に備え、何が入居者様にとって大切か、どういったケアが限られた資源の中で行えるか、そして僕達介護職員にとって大事なことが何かを知ろうとする事が大切だと感じています。
主なお仕事内容と、
その魅力を教えてください
現在は、晃の園で介護職員として働いています。入居者様の起床ケアから食事の配膳、トイレのお手伝いや入浴ケアを行っています。
ここには様々な方が入居されていますが、入居者様の中には認知症の症状を抱えた方が多くいらっしゃいます。僕は入職するまで、「認知症」がどういったものかはっきりと分かっていませんでした。ただ最初の説明会で聞いていた通り、入職直後の研修で認知症がどういったものか、その方との関わり方や様々な介助の方法について丁寧に教えていただき、現場に入ってから暫くは先輩がつきっきりでフォローに入ってくれていたので、大きな不安はありませんでした。
最初はケアをするというよりは、顔を覚えてもらうために入居者様とお話をする時間を作っていただきました。ケアに入ってからは、分からない事は隣にいる先輩にすぐ聞く事ができ、安心してケアに取り組むことが出来ました。
「介護」というとケアの部分に焦点が行きがちですが、駿河会では入居者様お一人おひとりの「暮らし」を継続することに重きを置いています。日常的な会話や、温かな食事、お風呂やお散歩。ケアをしているというよりは、僕たち介護職員も一緒にここで日々の暮らしを送っているという印象です。お風呂は特に会話が弾み、僕がまだ知らない話を聞けたりもします。その方の新しい一面を知ることができ、僕にとっては新境地というところで、とても楽しいです。
これからどんな「あなた」に
なりたいですか?
まずは介護福祉士の資格を取りたいと思っています。そして、現場でも更に成長していきたいと考えています。入居者様お一人おひとりの気持ちをきちんと汲み取り、できる限り心地よく日常生活を送っていただけるようになりたいです。
最初の頃と違い、今では気持ちに余裕が生まれ入居者様との距離が縮まったかなと感じています。通りかかった時にかけていただく挨拶、近所の人に話しかけるような言葉を聞くと、その方の暮らしの中の「身近な人」になれた気持ちになれます。
誰かのサポートをしたいと思い、駿河会に入職して、今そうなれたことを嬉しく思っています。これは介護というお仕事ならではの醍醐味だと感じています。
また、被災地支援の他に、羽鳥地域の繋がりという観点での地域貢献をして、地域の身近な人にもなりたいです。機会があれば積極的に参加し、違った視点から介護に活かせるものがないか探していけたらと思っています。
僕のように、ゼロからのスタートでも「誰かのサポートをしたい」という率直な気持ちひとつで働くことが出来るのが、介護・福祉というお仕事です。人対人の感情を伴うからこそ、率直に人と接することが大切だと改めて知ることが出来ました。
この気持ちを大切に、信頼してサポートさせて頂けるような自分になりたいです。
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K.TAKAYANAGI
2022年4月 日本大学国際関係学部・国際教養学科卒業後、介護職員として社会福祉法人駿河会に入職。特別養護老人ホーム晃の園にて、介護職員として勤務。 旅行と映画が好き。お休みの日は映画館で映画鑑賞か、ネットフリックスで映画やドラマを。
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このお仕事をしている以上、お看取りがあります。1年目、ケアにあたっていた方がお看取りとなったとき、自分にとっては身近になった人のその時を目の当たりにするのが初めてだったので、とても辛かったことを覚えています。昨日までそこにいた方がいなくなってしまう、それはどうしても悲しいことです。でも、何度か経験するうちに、その方らしく暮らしを継続できる晃の園で、最期ご家族や職員、沢山の人に見守られながら旅立つことは生命のあり様やその方の生き方としてそれも「継続」なのでは、と考えるようになりました。生の在り方や暮らしの意味を日々見つめています。
インタビュー日 2024年12月