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#子どもの頃からの夢を実現
#知らない世界を知る楽しみ
#まだ知らない「介護」がある
駿河会に入職を決めた理由を
教えてください
幼い頃から、地域の子ども会に参加し、世代を超えて楽しめるようなイベントを企画していました。そこで地域の人たちと交流するにあたり、イベントの内容だけでなく、その会場に行くまでの道のりや階段の段差等、障害になりうるような所をどうすれば高齢者、子ども問わず問題なく通ることが出来るかなども考え実践してきました。
高校生の頃はサマーボランティアなどに参加しました。そうして様々な世代の方と一緒に活動していく中で、「高齢者と接することを仕事に」と考えるようになりました。そこで第一に頭に浮かんだのが「介護」で、介護の勉強ができる静岡県立大学の介護福祉専攻へ進学しました。
介護の学部ですから、演習・実習が充実していました。在学中、様々な施設へ実習に行かせていただいた中で、駿河会での体験が1番印象に残りました。「困った事があったら言ってね」「気になっているところがあったら聞いてね」と言ってくださり、とても勉強になりましたし、先輩職員の心遣いがとても温かく心強かったことを覚えています。
仕事は介護に限らず、人と人との関係がとても大切だと感じていたので、駿河会での人間関係がとても円滑で親身なことに感銘を受け、絶対にここだ!と思い入職を決めました。
地域貢献事業について
教えてください
羽鳥公民館で月に2回、第2第4月曜日に開催されている「はとりきっずぴあ」に参加しています。
きっかけは、先輩職員からの「行ってみる?」という一言でした。我ながら少し軽いなとは思うのですが、どんな感じなんだろう?どんな人が行っているんだろう?という興味や、子どもが好きだったこともあり、「行きます」と答えました。
はとりきっずぴあの活動内容は、子どもの居場所づくりの場の提供です。子どもたちと一緒に宿題をやったり、遊んだりして、ご両親のお迎えが来るまで過ごしています。色々な家庭事情の中はとりきっずぴあに来ていることも踏まえて、居心地の良い場所にしたいと思っています。
福祉業界というと、高齢者や障がい者のみが対象と思われがちですが、駿河会は、社会福祉法人として地域福祉の活動も行っており、はとりきっずぴあはその活動の一環です。仕事として、ということは勿論ありますが、高齢者の方だけでなく、色々な人のために何ができるか考え、活動していくことは、自分が知らないだけでまだまだあると感じています。それをもっと知りたい、飛び込んで学びたいと思っているので、こうして多種多様な選択肢を提供して頂ける場所で働けて良かったと感じています。
主なお仕事内容と、
その魅力を教えてください
晃の園で、介護職員として主に食事ケア・入浴ケア・排泄ケア等を行っています。こう言うと「業務」「仕事」といった感じですが、あまり仕事として行っているという感覚はありません。入居者様とお話をし、交流をしながら、日々を一緒に送っているという感じです。
私はまだ20年と少ししか生きておらず、20年分の世の中しか知りません。ですが入居されている方は80年、90年分の世の中を知り、知識があります。その当時流行っていたものや遊びを教えてくださったり、共有していけることが楽しいのです。
施設内ではユニットごとにイベントを行う事があります。先日スイートポテトを作るイベントをはじめて企画し、実行しました。たねになる物は用意しておいて、入居者様に形を作っていただき、トースターで焼いて皆で楽しく食べました。いつもは静かな方も笑ってこねたり、焼けるトースターをじっと見ていたり、「もっとやりたい」と言って頂き、活気あふれるイベントになりました。
入居者様からは自分の知らない世界を教えていただき、私からは皆様に楽しんでいただけるイベントを提供する。そこから会話が弾んで、ユニットで家族のように一緒に生活をしています。とてもいい時間を仕事にしていると感じています。
これからどんな「あなた」に
なりたいですか?
初めは介護技術を実践することだけで精一杯でしたが、1年通して「こうしたらこの方は楽だろうな」「こういう風に伝えたら分かりやすいいかな」等、お一人おひとりに合わせたケア考え、実践できるようになってきました。
駿河会では、働く一人ひとりに合わせて色々と進む道があります。例えば資格を持っていなくとも働けますし、取得のサポートもあります。介護ひとつとっても、この方向が合う・合わないは人によってあると思いますが、そこから先はいくつも道が別れています。資格や経験が無い、何かが合わない、で働けなくなる場所ではありません。困った時は必ず先輩や上司がサポートをしてくれますし、興味があれば法人内で地域貢献事業への参加や相談業務といった別の道を模索することも可能です。
私もこれから先、色々な道を歩きながら、はとりきっずぴあに参加した時のように興味を持ったことには躊躇なく参加し、もっとみんなが楽しく日々を過ごすための一助になれるようになっていきたいと思っています。
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H.AOKI
2023年4月 静岡県立大学短期大学部社会福祉学科介護福祉専攻卒業後、介護職員として社会福祉法人駿河会に入職。特別養護老人ホーム晃の園にて、介護職員として勤務。
みかんときゅうりが大好き。みかん狩りに行くとダンボール3箱は持ち帰り、きゅうりは自分で育てて食べるほど。できたて、もぎたてが1番!
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大学在学中の実習で駿河会に来た時のことです。私は一人暮らしをしたことがなく、土日は帰れるとはいえ、1ヶ月の泊まり込みでの実習期間が、はじめて家族と長期間離れた時間でした。慣れない場所、違うご飯にどうしても不安がありました。そして1ヶ月たち、実習にも場所にも慣れた頃に実習は終わりました。今度は逆に少し寂しい気持ちで迎えた最終日、実習していたユニットの職員さんたち全員が、手書きのお手紙をくれたんです。ものすごく感動しました。実習生はあくまでも「実習」であり、実際あまり役に立てず負担だったのではないかと思っていましたが、そんな自分にも「来てくれてありがとう」「ここが良かった」ときちんと実習中の様子を見た上でのコメントを下さり、大切にされていたのだと心の底から感じました。今もそのお手紙は大切に取ってあります。
インタビュー日 2024年12月