INTERVIEW
わたしたちの「いま」と「これから」。
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#介護って面白い
#将来を駿河会で作る
#一般大学から介護の世界へ
駿河会に入職を決めた理由を
教えてください
自分の将来について、漠然と「直接人と関わり、人助けが出来る仕事がしたい」と思っていましたが、大学に入学する時はまだはっきりとやりたい仕事を決めていませんでした。就職活動をはじめた時、就職サイト内で人助けができる職種を検索していて、「介護・福祉」という仕事があることに気づきました。
沢山ある施設や会社を給与や休日、福利厚生、待遇などで絞り込み、駿河会を見つけました。他と比べ、全て納得がいく内容だったので、すぐに施設見学を申し込みました。
見学をした感想は、「面白い」「環境も人も温かい」「人助けが直接できる」。
自分の思い描いていた仕事、なりたい将来に最も近いと感じました。ただ、その時点では介護を勉強してきていないので、「自分に出来るのだろうか」と、不安もありました。
説明会で、教育システムが整っていることや入職後も研修が充実しており、それらは勤務時間内で受けられること、自分のように介護の勉強をしてきていない人が既に活躍している実績があることを知り、自分の将来を駿河会で形作って行こう、と入職を決めました。
介護の仕事を始めたころ
どうでしたか?
現場に立つ前に駿河会が行う研修を受けることができるので、介護の勉強をしていない僕でも基礎知識を身に付けてから現場に立つことができました。また、暫くは必ず先輩が一人サポート役としてついてくれます。その先輩から見て、「任せても大丈夫」と思われる仕事からはじめ、徐々に一人でもできる仕事が増えていきました。側で見守ってくれている先輩から「大丈夫」と判断されてから任されること、その後でも分からない事があればすぐに聞ける先輩が必ず側にいることで、不安はあまりなかったですね。
ただ始めたての頃に、自分は次に何が出来るのかと悩む時があり、僕にとってはその時が辛かった記憶があります。でも先輩が「何でも聞いてね」と常に僕に言ってくれていたことを思い出し、何も出来ないと立ち尽くしているより、先輩に聞いて何か出来る事はあるか、すぐ聞くように行動をシフトしました。
たまに「今は特にないから、座って入居者さんとお話して大丈夫だよ」と言われる時があり、そうした時間が取れた事で、結果、入居者様と関係を深めていく事が出来ました。今思えば、あれは入居者様との信頼関係を築く時間の大切さを先輩が教えてくれたのだろうなと思っています。
そんな僕も駿河会で2年働き、先輩となりました。僕と同じように介護を知らない後輩にいろいろと教えていると、自分の新人時代の経験や記憶を思い出します。
そしてあの頃出来ていなかった事が今は出来るようになり、かつ後輩にそれを教えられている事で、自分が成長したことを実感できます。そして、先輩が僕に教えてくれた時のように、後輩が出来るだけ不安に感じずに、分からないことはどんどん聞いて成長してほしい、と心に置いて「先輩」をしています。
「あなた」にとって
介護とはどんなお仕事ですか?
入居者様にとって、僕たち職員は他人である、という事実は変えられないですし、長年過ごされてきたお家、一緒に生活してきたご家族にはどうしても敵いません。でも、ここ駿河会そして僕たち職員が、第二のお家、家族になれるよう、その方の「生き方」や「生活」を尊重し守り、その方らしく、安心した暮らしを続けていけるようお手伝いするのが介護だと思います。
具体的には、入居者様お一人おひとりの生活の流れを把握して、サポートをすることが重要です。「お茶を飲みたい」とご希望があればお茶を用意する、ご希望を口にするのを躊躇する方には、生活の流れから予測をたて「そろそろお茶を飲みませんか」とお声掛けする。そんな些細な事を積み重ねていくことで、心を開いてくれると思っています。
お声掛けやサポートを繰り返していくうちに、他人の僕に向けられる入居者様の表情がだんだんと柔らかくなったり、「ありがとう」とお礼を言われたりすると、自分のしてきた事がその方の生活に関わることができ、助けになれたとダイレクトに感じられます。そんな瞬間がこの仕事の醍醐味で、面白さだと思います。
これからどんな「あなた」に
なりたいですか?
将来的には、相談員になりたいと思っています。介護職員は入居者様と1対1でその方をサポートしますが、相談員は入居者様だけでなく、その方のご家族との連携・連絡・相談など、もっと総括的に人と関わり、ご家族の助けになれる仕事だからです。
ご家族に状態やケアについて説明する時、事象や理由を専門的な見地から分かりやすく、かつご家族に合わせた伝え方ができるようになりたいですし、多職種と連携を取るためには、相談員が介護の仕事や現場のことを十分に理解している必要があると思っています。まずはもっと介護の仕事の経験を積み、理解を深め、将来相談員になったときに活躍できるようになりたいと思っています。
来年は介護福祉士の受験資格が得られるので、介護福祉士の資格を取って、介護の世界で自分の未来を描いていこうと思っています。
スタッフ同士や、入居者様とスタッフの温かい交流があり、自然な笑顔があふれ、自分の将来像を前向きに描ける駿河会を選び入職できて、本当によかったと思っています。
僕のように、一般大学から介護の世界に入る人は、これから先も沢山駿河会に来てくれるでしょう。そんなとき、一般大学からでも不安なく働きはじめられること、人のニーズにダイレクトに応えられる事が仕事になる嬉しさ、人に優しく接し続けることで得られる心の温かさを伝えていける先輩であり、駿河会の一助になれればいいなと思います。
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F.SATOU
2022年4月 常葉大学教育学部生涯学習学科卒業後、介護職員として社会福祉法人駿河会に入職。特別養護老人ホーム晃の園にて、介護職員として勤務。
アニメと東海オンエアが好き。今好きなアニメは「薬屋のひとりごと」。長期のお休みが取れたときには友人と東海オンエアの聖地である岡崎へ旅行したり、ディズニーランドで楽しんだりしてリフレッシュ。
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一度もお看取りのタイミングに合わない職員もいれば、よく合う職員もいます。僕は後者で、新人の頃にそれが重なった時期があります。やはり出来事としてはインパクトが大きいので、少し落ち込んでしまい、気持ちの持ち方について先輩に相談しました。
その時、先輩が「それは入居者さんが君のいる時を選んでくれているんだよ」と言ってくださいました。それが本当のことでなくとも、すとんと胸の中の重たいものが落ちた心持ちになりました。
そこからは、この人なら最期に一緒にいたいなと思われるようなケアが出来る介護士になりたいと思うようになりました。安心して最期を任せられると思っていただけることは、この仕事を続けていく上でとても幸せなことだと思っています。
インタビュー日 2024年1月