職業として訪問介護に携わることと
身内を家庭で介護することは似て非なり
何十年とご家族で寝たきりの方の生活全般をサポートしてこられた介護者さんが、
「大変だと思うこともあるし、嫌になることもある。
けれど、寝ている人はこちらの顔色を窺ってものを言っている。
その思いを察するためには、決して大変だとか嫌な顔を見せないこと。
そして、こちらから言いたいことを引き出してあげること。」
と仰っていました。
長年の介護経験から習得した心得を伺っていながら
わずか1ヶ月足らずの在宅での看取りケアの中で、
ふと呟いた「老害」との言葉が今も胸に突き刺さっています。
最期くらい傍若無人に振る舞ってもよかったのに。
負担や迷惑だなんて微塵も思っていなかったのに。
そう思わせてしまったことが悔やまれます。
この経験を活かしていきたいと思います