このところ体調の優れない方がちらほら。
退院許可が下りて、我が家へ帰って来れたけど、以前の自分との違いに
「何で家に帰ってきたんだろう…」
そんな言葉と表情に、返す言葉を見失う日もありました。
ヘルパーは医療的ケアはできないですし、できることは少ないのかもしれません。
でも、1対1で過ごす限られた時間の中で不安や心配な気持ちに寄り添うことはできます。
むやみやたらに励ますのではなく、一緒に今ここにいることの良さを探すこともできます。
そんな時間を繰り返す中で、訪問するたびに少しずつ顔色が良くなり、表情が和らぎ、何でもない日常の話題で笑いあえるようになると、こちらも嬉しくなります。
まさに霧が晴れていくような感じです。
ピンポイントで伺うヘルパーとは違い、日々の介護を担ってくださるご家族の心身疲労は計り知れません。だからこそ、訪問時にはご家族のお話も伺い、様子を確認しています。
また、ヘルパー訪問中はご自分の時間としてひと時の休息を過ごしていただきます。
その日の支援を終えた時、
「ヘルパーさんが帰った後、娘とティータイムなの」そう言ってほほ笑む利用者様と
「私も一緒にティータイムをしてるんです」とはにかむご家族の姿を目の当たりにしました。
介護する側される側の前に、これまで積み重ねてきた親子の関係があって、
再びティータイムを楽しむ心の余裕ができたことに安堵した出来事でした。