嘉響では、自宅の古新聞を利用して、老人ホームで使うごみ箱を作ってきてくださる方がいます。
「うちにくる新聞をだいたい1週間でためると、30枚ぐらいになるかな」
「まだ家でやれるけど、新聞がないからできないんだよ」とおっしゃり、
嘉響の新聞を持ち帰ってくださる方もいます。
今回も晃の園の職員に、1000枚以上の新聞のごみ箱を渡すことができました。晃の園の職員から、「毎日、毎日使うのでほんと助かります」と声を掛けられると、
「前、嘉響の職員教えてもらってできるようになったからよかったよ。新聞がある限り、できるだけ作るようにしているよ。また作ってくるね。大きさこれぐらいで大丈夫?」と答えていました。
ごみ箱がどういう目的で使われるのか、作る利用者様は理解されています。使う目的がわかること、相手の顔が見えることで、「また作ってこよう。」と気持ちになれます。
「誰かの役に立てる・仕事がある」ことで生きがいとして感じている方はいらっしゃいます。また、嘉響の中で役割を見つけている方もいます。利用者様が持っている力を引き出していく、力を形にし、その先の喜びを一緒に楽しむことができるところが嘉響だと思っています。