嘉響で行う俳句の会では、ご自身の気持ちを俳句、短歌、川柳にのせて、発表しています。(あまり形式にとらわれていません)職員も一緒に俳句を発表し、言葉遊びを楽しんでいます。
ご自分が見たもの、感じたものを活字に起こし、みなさんと一緒に季節や、気持ちを一緒に感じることができる醍醐味が俳句の会にはあります。
今月の俳句の会(ある曜日で月に一回行っています)のことです。
私が考えた俳句の中の句が埋まらず、困っていました。
「午後十時 ○○○○○○○ 半月が」
子供の習い事から帰る時、車中では学校の話や仕事の話をしながら帰りますが、少し夜遅くだとお互いに疲れが出てきます。その時バイバスから、見た月を見ると、ほっと休まる・・・それを句にしたい。
「みなさん、少し手伝っていただけないでしょうか?」と利用者様にお願いすると、
「話し合う 子供とともに 月を見る」
「つとめ終え 我が子の共に 月を見る」
と私の気持ちを入れてくださった二句が完成しました。
私の気持ちに寄り添い、そっと手を差し伸べて頂き、一緒に俳句を作っている喜びを感じています。
「夜遅くの送り迎えは大変だね。」
「この前に月はきれいだったね」
と、十七音の言葉から、種が広がり、話の花が咲いていきます。俳句に秘めた想いを入れる方や自宅での何気ない会話が連想できる句などもあります。
毎月一回の俳句の会が利用者様も職員も想いを伝えることができる機会になり、喜びを感じています。