今年度、ヘルパーと訪問リハで合同勉強会を行ないました。
知っているようで知らないお互いの業務内容を、共通して訪問している利用者様との関わりを通じて学ぶ内容でした。
メイン話題ではなかったのですが…
ヘルパー:この頃、洗髪時の流しが前髪くらいしかできなくなっています。
関節可動域の問題か筋力の問題か…。
はたまた、シャワーヘッドが重たいのか。
推測はするけれど、解決の糸口が見つからなくて。
OT:座位支持面積が少ない方ですが、前方への傾きは可能なので、前屈みになるよう声掛け
してもらえませんか?次回の訪問時に可動域や筋力の確認もしてみます。
良ければ、ヘルパーさんの入浴支援に同行してもいいですか?
筋力も可動域も問題ありませんでした。では…???
利用者様の了解を得て、入浴場面に立ち会っていただいたところ、
洗髪時の流しはシャワーヘッドを持つ位置とご本人が前屈みを意識することにヒントがある
と助言して頂きました。
【before】 【after】
「大変そうだから」「やって!と希望されるから」介助してしまうのでは、ご本人のできる
こと、頑張ろうという意欲を奪ってしまいます。
私たちヘルパーは、うまくいかないことも、一緒に考えて、工夫してトライした先に
「できた!」という自信が、生活の中の他の場面にも繋がると信じて『自立(自律)支援』を
念頭においたサービスの提供をしています。
この他にも、話のメインであった浴室シャワーチェアへの移乗ポイントを誰でもわかるように言語化していただきました。サービス事業者同士が手を組むことで利用者様の生活が豊かになれると実感したできごとでした。