事例検討:何度か熱中症の既往があり、特に夏季心配なケ-ス | |
80歳女性。3世代同居。膝や腰痛があり起居・歩行に支障あるが、畑仕事が生きがい。ここ数年大病をしたり熱中症になる事があった。 <アドバイス> ・トイレが頻繁になるのを嫌がって水分を控える高齢者が多い。頻尿に悩むなら医師に相談する。 ・何度か熱中症を繰り返したのは、軽く考えている部分があるかもしれない。持ち運びできる熱中症計等を活用して、危険度を目に見える形で認識してもらう。 ・農家の人は家の中でじっとしていられない人が多い。畑に行く際ラジオを携帯して掛けていれば、万が一の時にも、居場所を他人にも報せる事もでき安心。また田笠等、風通しの良い昔ながらのグッズや携帯ク-ラ-(扇風機)等の最新のグッズもあるので活用すると良い。 ・持参した水分を具体的にはどの程度摂取できているか?量を具体的に示す。本人がどれくらい実際に飲んだかわかるようにペットボトルなど利用してもよい。また水分だけでなくミネラル分の補給も大事。暑い時期デイを増やす選択もある。 ・腰や膝痛の根本的な原因や治療はないか?医療と連携して明確にできると対処法もわかるかもしれない。 ・アセスメント時、自立支援へのベクトル(上方)の視点で、維持だけでなく改善できる点はないかなどの視点も大事。より質の高い生活を目指す。またリスク回避(下方へのベクトルの予防)として転倒や熱中症予防の視点を具体的に示す。 |