5月から利用されたI様、90歳
その時は主治医からそんなに長くないと言われていましたが、
ヘルパーが毎日午前と午後の2回ずつ訪問していくうちにお元気になり
車椅子へ移乗して食堂で食事をとることができたり、デイサービスに行く事が
出来るようになり、はじめに主治医から言われた言葉がうそのように感じていました。
ヘルパーの訪問は毎日から週に2回と減ってしまいましたが、訪問するたびに
かわいい笑顔で私たちはとても癒されていました。
奥様も88歳と高齢ですが、訪問した時には何かしら手伝ってくださり、
「そうやってやるといいだね~。」と熱心にヘルパーの介助方法もみていて
くれました。
I様がヘルパーに「あんたはどこからくるだね?」と質問すると
「あんたはこの前も聞いてたじゃん。」と奥様がおっしゃって
そんな会話もほのぼのしていて楽しかったです。
今日、ケアマネさんから「具合が悪く、デイサービスにいくことができないと思うので
金曜日と土曜日の訪問を追加してもらえませんか?」と電話があってから約2時間後に
「12時40分にお亡くなりになりました。」と連絡がはいりとてもびっくりしました。
あまりにも急なことで、しばらくは信じられませんでした。
もうあの笑顔に会えないのかと思うと、本当に残念でしかたがありませんでした。
今回のI様の訪問では、在宅生活を継続していくために初めに利用されたサービスが
訪問介護でした。初回の訪問ではご家族もなにをどうしていいのかわからない様子でしたが
私たちが介助している様子をじっくりとみて、「そうやってオムツをあてるといいだね。」
とかスライドシートを使って上方に移動するのをみて「力任せにやらなくてもいいだね。」
等家族が安心していただけるようなサービスができたのかなとも感じます。
I様の笑顔に会えなくなるのはとても寂しいことですが、家族が安心していただけるサービス
を提供していけるように頑張りたいと思いました。