大川地区に残る炭焼き窯はいくつかありますが
まだ使い続けている窯はあまりありませんが
デイサービスからほど近い場所にある炭焼き窯は
「毎年春には炭を焼いているよ」
と地元の利用者様から聞いていました。
是非、様子を見学したいものだ…と思っていたのですが
そこで炭を焼いている人から突然電話があり
「今、出来上がった炭を取り出してるから見れるよ」
との嬉しい知らせが。
急いで駆けつけると、窯の外には顔見知りの人の姿も。
宿直を手伝ってくれている職員さんでした。
窯の中から
「中をみてくれ」
と、声が。
狭い口を這いつくばって潜り抜けて中へ
炭焼きの名人さんは、窯の中に座り込み待っていました。
「ここにいっぱい原木を積み込んで焼いたんだよ」
「それぞれ木の種類や形で、置く場所が違う」
「煙突を抜いて穴を塞ぐ時を間違えると、皆灰になってしまう」
「この窯は赤土に○○を混ぜて…」
などなど・・・
忙しい中、手をとめて、ご親切に沢山の説明をしてくださいました。
その後お礼を述べて、窯を出てデイに戻り
様子を収めた映像は、その日のうちに利用者様に見ていただきました。
名人さんに話をつなげてくれた利用者様もいたので
その方からの解説も加わり
他の利用者様たちも懐かしそうに思い出話に花が咲きました。
利用者様、職員さん、そして地域の名人さんと
地元の繋がりの暖かさを再確認した、今日の出来事でした。