他者との会話の中で聴き取りにくくても、前後の内容から「わかったつもり」で話を進めてしまうことありませんか?
今、思い返せば笑い話ですが、相手の言いたいことを適切に汲めているか確認することって大事だなと改めて感じた出来事が続いたので、自身への戒めとともにみなさんにご紹介します。
【入浴介助中のできごと】
それまで洗髪は自立されていた方が、手伝って欲しいとのことで初めて洗髪介助しました。
ご自身で洗髪されていた時の様子から「丁寧に洗う方だな」と認識していました。
いざ、洗い始め「強さはいかがですか?」「痒いところはないですか?」など確認しながら洗い進め、
「こすり足りないところはありますか?」「いかがでしょう?」と聞いてみると
「までだね」と。
そうか、まだか…と仕上げ洗いをして再挑戦!
「いかがでしょう?」
「までだね」
「………。」
生まれは静岡ではないと伺っており、話し方も上品な中に違う土地の言葉を感じる方なので、もしかして違う意味があるのか?と思い、聞いてみると
「”まで”って使わないの? ”仕事が丁寧だね”ってことだよ」とのこと。
そりゃ、聞いてみなくちゃわからない!と大笑いしたできごとでした。
【デイサービスに持参する着替えを準備した時のできごと】
用意するものを1つずつ伝えて、用意してもらったら次のものを…と進めている中で、
「パンツを1枚ください」と伝えると、
室内干ししてあった洗濯物を1つずつ確認しながら
「これは渋い」「これも渋」「これはどうかな~しぶい?」
とヘルパーに差し出された1枚の綿パンツ。
薄いピンク色で決して地味ではないのですが、他のものも似たか寄ったか。
「しぶくはないですよ」と答えたものの
ヘルパーに手に取って確認するよう突き出されたため、
おぉ!これは何かあるぞ💡と。
恐る恐る「しぶいって?」と聞いてみると
「完全に乾いていない感じ。湿気てるかどうかってことだよ」と。
またしても勘違いでした。
パンツの股部分をさわって確認して欲しいとおっしゃるわけでした。
わかったつもりは大間違い。よく確かめましょうと感じたできごとでした。