みなさんは『夏のもの』と言えば何を思い浮かべますか?
かき氷、花火大会、扇風機、うちわ、夏祭り、風鈴など。
コロナが落ち着き始めた昨年頃から徐々に地域の夏祭りも再開してきました。
そんな中、嘉響では
「もう足が悪くてお祭りは行けないよね。私はお留守番だよ。」
「コロナの時はお祭りはやらなかったよね」という声が上がりました。
そこで、「嘉響 夏祭り」と題して、みなさんと夏の気分を味わうイベントを開催しました。
夏祭りの屋台には焼きそば・お好み焼き・フランクフルト・フライドポテト・たこ焼き・唐揚げ・冷やしキュウリ・おにぎりが並び、事前にお分けしたチケットから、ご自分の好きなものを選んでいただきました。
「私、焼きそばを食べようかな」「冷やしキュウリもいいね」
「あとでたこ焼きを取りに行こう」とにぎやかな声が聞こえてきました。
今回、チケット制にしたのには理由があります。
日常生活において買い物へ行くときに、私たちは、欲しいものを思い浮かべ、お店に行き欲しいものを選び、お財布からお金を出して購入をします。
「最近買い物も行かない。家の衆が買ってきてくれる」と話をされる利用者様が多く、自分で意思で自分の欲しいものを選択する機会が減ってきているように感じます。
嘉響では、自分の好きなものを選ぶということも自己決定の一部としてとらえ、認知症予防も行っています。
お好きなものを手にした利用者様は、なじみのある方と一緒に
「おいしいね。からあげおいしかったから、食べてごらん」と勧めたり、
「まだたこ焼きのチケットがあるから、今から取りに行ってくるね」と自発的に行動される方もいらっしゃいました。
いつもとは違う雰囲気で食べる食事は一味違い、皆さんとお腹も心もいっぱいになる時間を過ごすことができました。