地元の小学校の社会科学習の一環で
利用者様に、戦争体験を聞かせてほしいとの依頼がありました。
当日は、6年生の生徒さんが2人と先生がセンターを訪れ
デイサービス利用者を代表した3名の利用者様から
戦時中に体験したことを伝えていただきました。
学校の校庭を耕して、サツマイモを育てたこと。
集落の上空を米軍機がキラキラと輝きながら飛んでいったこと。
街から疎開してきた子供たちが大勢いたこと。
夜は明かりが漏れないように、明かりに布切れを巻いたこと。
日本は戦争に勝つと信じていたこと。
あと一年終戦が遅ければ、軍隊に召集されていたこと。
戦地から帰ってこれた人や、帰ってこれなかった人のこと。
予定していた時間を大幅に超えて、沢山の話が伝えられました。
最後に利用者様たちからは
”今の時代がどれだけ平和か、
そしてこの平和が続くにはどうすればいいか、
どうか考えてほしい”
そんな内容の言葉が、子供たちに伝えられて
会は終了しました。
子供たちが学校に帰っていったあと
参加した利用者様からは
「今のあの子たちには、なかなか伝わらないだろうなぁ。
でも、あの子たちが大きくなっていく中で
今日の体験が、何かの役に立ってくれれば…」
そんな言葉も聞かれました。
今日の話が
子供たちの中に種となって残り
いつの日か芽を出し
そして花を咲かせてくれることを願うばかりです。