分類すればおなじ支援でもその内容は千差万別。
たくさんのことを学ばせて頂いた利用者さまへの感謝と
私だけでなくチームの財に、そして支援する多くの方に届くよう願って…
どんな支援で伺ってもそうですが、ヘルパーはご本人のできる力を評価して、できない部分・大変な部分を支援します。
むやみやたらに手をお貸ししないことで「何のために来たの?」と不快に思われたり、
「私のやることをちゃんと見て、次に何が必要か考えて動いて!」と仰る方もいます。
一方で、下ろしたズボンから足を抜けない、浴槽のフチにつま先が引っ掛かる、そんな小さなところをそっと支援した時に「私のペース、やり方があるのでさわらないで下さい!」と手を出すことを嫌がる方もいます。
ある時、椅子に座ってズボンに足を通したけれどなかなか立ち上がれない場面に出逢いました。
まわりの家具に掴まったり、反動をつけたりどうにか立てないか挑戦されている様子をしばらく観察した後に、手を差し出したところ「厄介なもので私にはプライドがあるんです」と差し出した手を拒まれました。
その時は、何で!?と腑に落ちない感じがありましたが、今なら納得できます。
というのも、その後、状態が変化し入浴支援から排泄支援へ変わった初日のこと。
オーダーは「動けるようであればトイレ誘導、大変そうならばベッド上で排泄交換」
トイレまで一緒に行けますか?
→→→ 首を横に振る
パッドの交換をさせていただいてもいいですか?
→→→ 「私はまだトイレに行けます。けっこうです。」
次の機会で…
パッドの交換をさせていただけますか?
→→→ 目をギュッとかたくつぶって応じてくださいました。
他人に素肌をさらすことに抵抗を感じるのは当然のこと。私たちは職業柄、手を差し出すことや肌にふれることに慣れ過ぎてしまい、介助される方の心の声を聞き洩らしているのかもしれないと気づきました。
改めて、介助される方の気持ちを考慮した支援について考えるきっかけをもらいました。