先日、竹の子の話題の中である利用者様が教えてくれました。
「俺たちがこどもの頃は、竹の子の皮に梅干しを包んだのをチュウチュウ吸ってただよ」
始めて知りました。
利用者様は全員口を揃えて
「やったやった」
「やったよ」
とのこと。
おまけに職員さんもほとんどの人が
「やりました」
との回答。
確かにインターネットで調べてみても
出るわ出るわ、いろんな包み方も含めて、沢山の情報が見つかりました。
そして、そんな話題を何度か重ねるうちに
ある日、とうとう利用者様が竹の子を持ってきてくれました。
「これで、是非あれをやってみて」
では、というわけで
皆さんの前に長テーブルを置き
そのうえで、皆さんに教えてもらいながら
包丁を入れ
皮を剥いていき
良さそうな皮を選んで
梅干しを載せて
折って(皆さんがやっていたスタイルは、シンプルな二つ折りのようでした)
さあ出来上がり。
では、頂きます!
職員が先っぽを口に入れて、チュウチュウ吸ってみると
皮を通して梅干しのエキスがお口の中に広がりました。
また吸い方次第では、横の隙間から梅肉も滲み出て、味わいはより強くなります。
職員が酸っぱさを顔一杯に表現しながら、懸命に吸っていると利用者様が
「そんなに一生懸命吸うもんじゃないよ」
「そうそう、ゆっくり時間をかけて」
「やがてエキスが皮に染みてきて、皮が赤くなっていくんだよ」
また色々とご指導をいだたくことに。
「とにかく、食べるものが少ない時代だったから、そんなものを皆喜んで吸っていただよ」
なるほど。
子供時代の利用者様たちが、チュウチュウ吸っている姿を勝手に想像しながら
白いご飯が沢山欲しくなった職員でした。