ある利用者様から
「私はカラオケがちょっと苦手なんだよね。昔は公民館に行って習字や絵を習っていたんだよ。でも最近やらなくなってしまったんだよ」
というお話を聞き、絵の題材を探しに散歩に出かけました。
「水仙は枯れてしまっているから、たんぽぽにしてみよう」と声を掛けてくださり、花瓶に生け、職員とスケッチを行いました。
「よく見るとたんぽぽも黄色だけじゃないよね。ちょっと色が濃いところがあるね。どの色がいいかな」
「花瓶も鮮やかに描いてみようかな」とスケッチをしながら、おしゃべりに花が咲いていました。
以前はやっていたお教室も、交通手段がないといけないこともあり、諦めていたそうです。
「やりたいけど、今はできない」
と思いがちですが
嘉響では「やりたい」気持ちを応援し、どうしたらできるのか一緒に考える事ができる場所だと思っています。
「できない」「やれない」と決めがちな世の中ですが、利用者様の声を引き出し、「やってみよう」に変えるお手伝いがしたいです。