何もせずとも汗が噴き出す夏の暑さから一転、さわやかな風が吹くようになりました。
皆さま、お変わりありませんか?
夏の間はシャワーで済ませていた方も、そろそろ浴槽を洗ってお湯に浸かる準備をするころでしょうか。
ヘルパーの訪問支援のひとつに「浴室清掃」があります。
これまでは、
何らかの事情で掃除が大変になったから依頼がきたんだな~
事情や家庭ごとに浴室の環境が違うところが個別ケアなんだろうな~
といった認識でした。
でも、最近気づいたんです。
そもそもお風呂に求めるものが個々に違うということに。
「とりあえず汗を流せれば何でもいいんだよ。カラスの行水だからね。」といった生活の流れの一部で思い入れはない方もあれば、「家を建てる時にお風呂からの景色はこだわったんだよ。お湯に浸かりながら外を眺めるのが何より好き」といった熱い思いをお持ちのパターン。
ある方は「お風呂は1日の疲れを癒やす場所だから、何も考えずにホッとできる場所でないとね。汚れが気になっちゃったらゆっくりできないでしょ。」「病気が進行してもお風呂は一人で入れるようでいたい。だから、足元が滑らないように湯垢を落として、水気を切ったお風呂に1番に入らないとダメ。」といったように、掃除がされていることで入浴が成立する方もいらっしゃいます。
義務的に週何回かお風呂に入って清潔にすればいい、お風呂場の掃除ができればいいではないんですね。
その方にとってお風呂はどんな場所なのか、自宅のお風呂に入り続けるために何が大事なのか、を知った上で関わると掃除ポイントも違って見えてくるものです。まだまだ修行が足りないなと痛感する今日この頃でした。