お彼岸の時には、「中日ぼたもち、明けだんご」いう言葉がある通り、おはぎをお備えてしていた話が話題の広場で飛び交います。毎年自宅で作っている利用者様から、「おはぎを作ってみようか」と提案があり、あんこを作るところから、教えて頂くことになりました。
その利用者様は、前週にいつも一緒に活動をされている利用者様に声を掛け、「一緒に、おはぎを作らない?来週割烹着を持ってきてよ」と声を掛けていました。当日は1人の先生から2人の先生になり、丁寧に教えて頂きました。
「あんこは手作りすると甘さが調節できるね。市販のものだと甘すぎてしまうね」「お夕飯に支障が出ちゃうから、小さなおはぎにしよう。あんこはご飯がみえないように、綺麗につけてね」とアドバイスを頂きました。
出来上がり試食をすると、「あんこがちょうどいい甘さだね」「おいしいよ」とねぎらい言葉をかけていました。また、作ってくださった利用者様が照れている表情をされていたのが印象的でした。
昔からの風習は「めんどくさい」「買えば済む」で片づけられることが多くなった世の中のように感じます。
しかしひと手間をかけることで嘉響では、スパイスが加わり、話題に花が咲きます。
「何かやりたいね」という言葉、なかなか人に言える言葉ではないかもしれません。しかし、何気ない話から、ヒントを得て、引き出しを広げることを常に思って、真正面から向き合っています。