大川のデイサービスでは、毎日11時から20分程度、相談員が担当させていただく時間が設けられています。
この時間では、主に”懐かしい”をテーマとして、昔の暮らしや道具について話をしています。
とはいうものの、あらかじめ用意した話を進めるだけでは、相談員が一人で喋っている時間となってしまいます。
利用者の皆さんが、その日の話題に反応して、色々とおしゃべりを始める。
自分たちの記憶の扉をあけて、出て来るものを楽しんでくれる。
それこそが、一番嬉しい展開となります。
で、その自然発生したお喋りに任せるまま見守っていると
当たり前のように、関連する他の話題に移っていくわけです。
そんな自分たちの記憶の中から湧き出す話題ほど、盛り上がるものはありません。
こうなってくると、相談員が事前に用意した話の展開なんて通用しなくなります。
あとは、話に自由な展開に合わせて、臨機応変についていくだけです。
幸い、今はインターネットという便利なものもあります。
突然飛び出した”懐かしのキーワード”にも、上手く対応すればすぐに画像をご覧いただくことも可能です。
先日の話の展開はこうでした
相談員が”大八車”の絵を出す。
皆さん、それぞれ思い出を話し始める。
やがて”これがいつからかリヤカーになってね”となり
”リヤカー”の画像を探してみると
自転車でリヤカーを引く昔の豆腐売りさんの絵が登場。
”そうそう昔の豆腐やさんは…”から
”昔はあそこに豆腐やさんあったね”とか
”いやいや、そもそも豆腐は自分たちで作ってたよ”となり…
とまぁ、こんな展開を楽しんでいただきました。
懐かしい話題で盛り上がり
画像を見て盛り上がり
毎日そんなに上手くいくわけではないのだけれど
でも、毎日そんな展開を期待しながら、皆さんの前に立たせてもらっています。