雑巾活動を始めて4年が経ちました。
この雑巾活動のはじまりは、ある利用者様が「嘉響に来て、無職はつまらない。ここに来ての弾みがない」と話をされたことがきっかけでした。農家の仕事も引退され、家での役割が少なくなっていました。もともと手先が器用で、縫物がお好きなこともあり、保育園で不足していた雑巾作りをはじめることになりました。
その活動は現在も続いており、受け継がれています。
コロナウイルスの蔓延な時期ではありますが、感染対策を万全にして、こども園へ向かいました。
園長先生が、箱の中から雑巾を開けると、子供たちが集まってきました。
小さな子供用の雑巾を見て、「かわいい!僕はこの色がほしい」と手を挙げてくれる子もいました。
こども園からひまわりの苗をいただきました。利用者様と早速、鉢に植えて、毎日様子を見ています。
コロナ禍で直接作成に携わった利用者様が、こども園への訪問は難しい状態ではありますが、その利用者様のお気持ちを届けてきました。
「今日は仕事をくれてありがとう」「身体は言うこと効かないけど、やれることをやらして」とおっしゃる利用者様もいます。この雑巾活動を通して、役割や、生きがいに繋がっている方もいます。雑巾活動に限らず、「利用者様ができること・やれること」を利用者様と一緒に探し、活動に移していくのも、嘉響の醍醐味だと感じています。