月刊ケアマネジメント(2021.3)の記事より、COVID-19による日本の医療崩壊危機の原因として、何が考えられるかという情報提供がされた。
・民間のPCR検査機関への検体(唾液)の送付は郵送方式で、結果が出るまでにタイムラグが生じ、感染を拡大させる可能性もある。検査の価格競争も起こっているが、リスク判定が高いと判定されても、結局は検査機関での受診による検査が必要となる。安易に民間の検査を行うことは、かえって感染拡大の時間・機会を与えてしまう事にも繋がりかねない。
・検査を少しでも早く受けようとする思いから、マナーの欠如した患者が多く、その結果、検査の受け入れを十分に行えなかった事例もあった。
・COVID-19感染すると、療養期間を終えてもPCR検査で陽性になることがある。感染力は無いことが公的に立証されているにも関わらず、その理解がなく、療養終了者の仕事復帰や介護施設での受け入れ拒否などが、医療機関の負担を増大させている。
・都道県別の医療提供体制等の状況について、参考として説明がおこなわれた。