ご利用者様からヘルパーに「今が一番いい時だよ」と声を掛けていただくことがあります。
毎日、目の前のことにバタバタして、あっという間に時が過ぎてしまう今。
正直なところ、何がそんなにいいのだろう?と思っていました。
先日訪問したお宅でのご利用者様と娘様の会話。
母:今は、何にもできない。食事は嫁さんが出してくれるのを食べるだけ。
申し訳ないから自分の食べた茶碗くらい洗うけど、それだけ。
娘:それだけ、みんなに良くしてもらってるでしょ~。
母:ありがたいとは思ってるよ。けど、退屈だね。
この前まで、暇があれば田んぼに出て草を取ってて、それが好きだった。
通る人が草1本ない、いい田んぼだって褒めてくれるのが嬉しかった。
今、時間はあるけど、田んぼに行けない。誰の役にも立ってない。
娘:何でも与えられる生活って楽に見えるけど、つらいんだね。
今日、自分がやることがある。誰かに必要とされている。
そんな実感が持てる生活を送っている時が「いい時」なんですね。
微力ながら支援させていただいている毎日が、実は充実していない…
そんな本音を聴かせていただき、この先何ができるか(できないのか)
考えさせられる出来事でした。