「寒い時期だから、温かいお汁粉を食べたいな。」
「家で作ったことがあるよ。作っても、若い衆は食べないね。」という声が上がり、作ってみることにしました。
お汁粉づくりが初めての職員に
「一日前から、小豆を水に浸して、柔らかくさせるんだよ」
「小豆は、強火じゃなくて、中火で様子を見ながらやるんだよ」
「一回煮こぼして、小豆をさっと洗うと灰汁がとれるよ」
「砂糖や塩は少しずつ入れな。入れすぎると、取り返しがつかないから」
と優しく、そして時には、厳しい言葉をかけて頂き、完成することができました。
昔から培った知識や経験がある方、実際それを実践する方、控えめに声を掛けてて教えてくださる方、さまざまです。参加される形は違いますが、未熟者の私たちに手を差し伸べてくださったり、背中を押してくださる利用者様もいて、感謝しています。「教えがいがある」とお話され、そして、「今度は牡丹餅を作りたい」とおっしゃる方もいました。
「一つの企画が発信源となり、次への活動へつながっていく。」
そんな気がします。
「そんなに行事を丁寧にやらなくてもいいよと言われた」「昔はやったんだけどね」とおっしゃる利用者様が多くなってきました。活動を利用者様と一緒に計画し、嘉響が表現できる場所であり続けるようにしたいと思っています。