歳を重ねることで、避けられない身体の変化は沢山あります。
耳が遠くなることもそのひとつですね。
デイサービスの利用者様の中にも、そういった方が何名かいらっしゃいます。
勿論、必要に応じて職員が傍に寄り添い、フォローすることで
コミュニケーションをサポートしているのは言うまでもありません。
けれども、どうしてもサポートが届かないような状況も多々あります。
そんな状況の改善に少しでも役に立てば…そんな思いから字幕サービスを始めてみました。
と言ってもそんなに大してことではありません。
まだ限られた状況で、実験的に提供しているのですが
職員が喋った内容が、モニター画面に字幕で表示されるようにしてみました。
(テレビなどで、日本語の番組でも字幕が表示されることのありがたみは、私たちの世代でも感じられるものですね)
無料の音声変換サービスを使用していることもあって、
表示の遅延もあれば、変換の間違いもちょくちょくあります。
また、句読点や改行がないことも難点のひとつです。
それでも、これまで耳にしか頼ることができなかったことが、目で確認することができるようになることの意味は小さくないはずです。
実際に試してみた場面では、少なくない利用者様が、画面の文字を目で追っている姿が見られています。
また、グループでのレクリエーションの時、職員の声が直接聞き取れない利用者様と、職員の中継サポートなしで会話が繋がり、笑顔をみることが出来た時は、こちらも本当に嬉しくなってしまいました。
まだまだ工夫できる点もありそうです。
今後この取り組みを継続して、もっと多くの場面で利用者様の笑顔が増えてくれれば嬉しいです。