旧暦の一月七日にあたる1月31日に、日向地区で引き継がれている伝統のお祭り”七草まつり”が開催されました。
歴史あるお祭りで、今では県から無形民俗文化財にも指定されています。
昼間のデイサービスの時間帯に、利用者様と一緒に水垢離(みずごり)を見学に行きました。
夜まつりの舞台に上がる衆が川に入り身を清めています。
見物の衆は幹線道路の上から…
『昔はここに吊り橋があってね』
『水量もあったから、少し上の場所で…』
利用者様には、この後夜祭の会場となる場所までお付き合いいただき、現地で甘酒をご馳走になって帰ってきました。
夜、日も沈んでお月様が輝く夜空にのろしが上がり、山間に盛大に響き渡りました。
どうやら夜祭が始まったようです。
会場内とそこへと続く道々に釣られた提灯の灯りに誘われて足を運んでみました。
舞台では、練習を重ねた踊りや唄が始まっていました。
会場ではデイサービスの利用者様や、地域の一因として祭を手伝う職員さんたちの姿も見られました。
真冬ではあるけれど、それほど寒さも厳しくなく風もない穏やかな夜。
空にはお月様と、照らされるいくばくかの雲。
そんななか、伝統のお祭りは唄や踊りと共に静かに進行していました。
『無形文化財の指定は嬉しいけど、格式を保つのも大変で…』
地域の祭りの担い手も減少し、継続が大変だという話もよく聞くのですが
どうにか、できるカタチで、続けられるカタチで、地域の方の思い出と共に、続いてくれればと思いました。